事例1

Aさん 78歳 要介護3 認知症・室内は自立可能

介護をメインでされるご家族: 三女さん 57歳 フルタイムお勤め

年末にAさんが自宅で倒れる。病院へ救急搬送され、幸いにも命に別状はないものの自立が困難で、お手洗いまでも歩けない。
退院日も早々に決まっており、入院は長くは続けられない。退院後自宅での介護をすすめられた。これまでも軽度の認知症にて自宅介護をされていたが、医療ケアが必要な点と、仕事と介護の両立は急には難しいということで施設をご検討をし始めて、ヘルパーをやっている知り合いに相談したが、「知っている施設なら紹介できる」と言われたくらいで、費用を聞いてもとても無理。退院日まで2週間。
ご希望はご予算は年金14万の範囲内で、私(三女さん)の自宅吹田市から近くに。

退院日までに、入居に必要な手配をすべて行わないといけないケースです。

まずは、対応できる施設の空き状況を確認しますが、吹田市近辺での介護付き有料老人ホームは空きが少なく、空いている部屋は予算を大きく超えてしまう。施設の必要なお金以外にも介護保険のお金や、生活用品も含めてのご予算であり、比較的料金の抑えられる「高齢者専用賃貸住宅」をご提案しました。

吹田市からもまだ近い大阪市内北東に位置する施設。予算の許容範囲内で入居可能とのこと。

高齢者専用賃貸住宅とは、一般のワンルームマンションや1Kマンションを施設運営会社がまとめて借り、そのお部屋で食事や入浴など日常の介護を行うという都市型施設です。ワンルームマンションなので、普通に一人暮らしされている方も同じ建物内におられたりはしますが、運営会社は同マンションに事業所を構えられており、ご入居されるお部屋にも頻繁に来られます。クリニックからの往診や訪問看護士もお部屋まで来られて、医療ケアも安心です。老人ホームは町中にたくさんありますが、必要とされる方も増えています。都市で余ったマンションをうまく使えて、しかも安く介護サービスを提供できるなんて資源のムダを省く、地球に優しい施設だと思います。

話は反れてしまいましたが、退院までの間に、病院から施設へ必要な診療書類の取得と提出の手配(アッタカンパニーにて)、必要な介護内容の判断のための施設とAさんの面談を終え、三女さんの施設見学(アッタカンパニー同行)、役所への転出転入手続き(ご家族が時間取れなかったためアッタカンパニーで委任代行)、退院日までの荷物搬入(アッタカンパニーにて引越社手配)退院日の介護タクシーの手配(ご家族が地元のタクシー会社にて予約準備していただきました。アッタカンパニーで連携していたタクシー会社よりも安かったです!)退院までの2週間ですべて詰め込み(三女さんお疲れさまでした!)無事入居できました。

事例2

Bさん 88歳 要介護2 骨折後階段のある自宅での生活が困難

介護をメインでされるご家族: 長女さん 49歳 自営業

実家でひとり暮らしの母が階段で転倒し、背中を骨折しました。入院中にリハビリは順調に進んで自分で歩けるようにはなりましたが、階段の多い実家の生活には戻れそうもありません。収入源はなく自宅に戻っても医療費や介護のお金がかかります。私たちも新型コロナの影響で収入が大幅に減ってどうしようもなく、お金のことで市に相談したましたが、現状では母が行政の生活保護下になることは難しいといわれました。私たちができる範囲で、施設での費用を抑えて生活させることはできないでしょうか。

生活ができないほど困られている方を守るために生活保護法があります。これは国民が受けることのできる権利です。しかし、お母さまは娘さんの世帯に入っているために保護を受けることができません。

お母さまはご病気はされていませんが、背中のケガの影響で介護を受けないと生活ができません。サービス付き高齢者住宅は、お母さまが部屋を賃貸契約し、介護サービスや医療サービスを受けるようにする仕組みですので、入居した時点で世帯から出て引っ越すことになります。ご入居後も生活保護費の範囲内で生活・介護・医療すべてをまかなってもらえる施設(サ高住)をご紹介させていただきました。世帯が分かれた後に準備する書類などを娘さんに、事前にアッタカンパニーからご説明し、ご入居していただいてから市の窓口へ再度相談(アッタカンパニー同行)し、病院からの診療情報を元に介護が必要なことの説明をし、施設のサービス内容とかかる費用がどのくらいかを説明いたしました。その後無事に保護の申請が通り、申請日(入居日翌日)に遡って生活保護が適用され、金銭的な負担を少なく済ませることができました。